【読了・図書館の魔女】本を読む。言葉を伝える。小さな欠片を未来に届ける。




ハマりにハマった「図書館の魔女」読了!(したのは、もう1週間ほど前だけど…笑)ついに読み終えてしまった~寂しい悲しい。いや〜こんなに本に熱中したの1、2年前にハマった「みをつくし料理帖」以来。

全部読み終わったのでやっとレビューが見れる!(とにかく誰かとこの気持ちを共有したい)と見てみると、「序盤は我慢」「1巻のラスト~2巻でハマる」「むしろそこでハマらなかったら、合わない」という感想をたくさんの人も感じていたようで嬉しくなった(笑)正直序盤は難しくて、全然気分が乗らなくて1巻を読み終えるのに数ヶ月かかったけど、1巻の終盤、新しい展開が出てきた時からぐぐぐっとハマっていっちゃって。

見事沼入り。まさに「図書館にようこそ」状態。ぜひ読みたくなった方は序盤を我慢して読み進めて欲しい。でも、2巻でハマらなければ無理して読まなくていいと思う…(笑)
私は2巻のラストが大好きすぎて暇があるごとにそこだけを読み返してる。図書館の魔女、マツリカちゃんの変化と葛藤が愛おしくて、切ない。大好きすぎるあの場面。主人公たちと一緒に泣けてくる…

主人公の感情の動きやストーリーももちろん好きなのですが、ときおり織り交ぜられる学術的な場面も難しいけれど好き。作者はもともと言語学者。らしいなと思う場面ではその知識をがんがんにぶつけられる。特に好きなのがこちら。


(図書館に保存されている)これらの書物の全てが、これらの言葉の全てが、いつか誰かに繙かれるのを待っているのか。いつとも知れぬ遥か未来に。誰とも知れない誰かに。ー中略ー遠い未来に現れる誰かが頁を切るまで、誰にも顧みられることがなくとも静かにここで待ち続けるのだろうか。
(「図書館の魔女」第2巻64頁)


この前後のやりとり、図書館の意義、本の、言葉の意味が語られる一連の場面がとにかく衝撃だった。というか、まさにこの作品との出会いのことを言われているのかと思った。

「図書館の魔女」が刊行されヒットしたのは今から数年前。すでに続編も出ているし、私が今熱中しているのなんて「なにを今更」と思われるかもしれない。でも、本は、そうした出会いをずっと待ってくれているんだなあと。然るべき時に、然るべき人に、出会うようにできているんじゃないかな。

私の恩師がこの本を紹介してくれなかったらまず手にとってもいないし、恩師だって今年の頭に紹介したってことは刊行された当時はまだ出会ってなかった。出会うタイミングが違うから、ドラマや映画みたいに見てすぐに多くの人と感想を語り合うことはできないし、刊行から何年たっても誰かにとってはネタバレになってしまうけれど、だからこそ本との縁はどんな出会いよりもドラマチックな気がする。

こうして衝撃を与えられる作品と出会えた時、本の持つ力を感じる。なんなんだろう、この、何年たっても「昨日生まれました」みたいな新鮮さ。

私の趣味にぴったりハマった「図書館の魔女」は一生物。刊行されてから出会うまでに数年。存在を知ってからも読み始めるまでに10ヶ月もかかったけれど、これから先の人生、ずっと読み続けていくんだと思う。

今は続編の「烏の伝言」が手元にあるのですが、それは主要な登場人物が変わっているそうで、もう少し余韻に浸っていたい私は「図書館の魔女」を今度は丁寧に読み返し中。ハマってしまうと、早く先を知りたくて初読はものすごく駆け足で読んでしまうもので…。

もうしばらく、じっくり、この世界に身を置いておこうかな。周りで読んでいる人がいないので、語れる人募集中でございます。同じ本読んでひたすら語り合う会とかできたら素敵なのに。