“ときをためる暮らし”の豊かさ【映画・人生フルーツ】

 

映画館で、一人で、映画を見るのが大好きな私。
昨年は二十本近くの映画を観に行ったのですが、中でも一番印象的だった映画が「人生フルーツ」です。
それも鹿児島で一番好きな映画館「ガーデンズシネマ」で見られたから、これまたテンションが上がって。

本編は「修一さん」と「英子さん」のご夫婦の物語。
「お金より時間を貯めて生きてきた」というお二人の生活は本当に丁寧で、口にするのはほとんど自分たちで育てた作物か、顔の見える方々から買ったものです。

「え、こんなものまで作ってるの?!てかそれ作れるの!?」と思うものもあり、できないくせに「私もやってみたい」と思うような、のんびりとした、でも本当に豊かな生活の様子が伝わってきます。

「こんな風に年を重ねていけたら幸せだな」
素直にそう思います。

こうしたドキュメンタリーのような映画を観たのはこれが初めてでした。
初めは「楽しめるかな」と不安だったのですが、冒頭の樹木希林さんのナレーションから一瞬で「人生フルーツ」の世界に引き込まれました。

もうね!ひとつひとつのシーンがいちいち素敵なんですよ!
画面いっぱいに「素敵な暮らし」が散りばめられていて。
「口にするものだけが、人の体を作る」
ある小説で目にしたこの言葉を自然に思い出しました。

すっかり魅了され、一緒に行った妹と二人してハマってしまいました。
観終わった直後も、そしてもう何ヶ月も経った今でも「『人生フルーツ』のあの場面のさ〜」という話題が上がるほど。

いつの間にか我が家には関連する書籍も仲間入り。
こんなにも丁寧な暮らしを自分で実践できる自信なんてないのだけれど、ページをめくるたびに癒されます。

読んでいると本から顔を上げて、外の景色を見たくなる。
外に出て、季節の花を見たくなる。
風を、温度を、感じたくなる。
いつもより少しだけ食べるものに気を使いたくなる。

このご夫婦が「大切にしていること」と、私が「これから大切にしていきたいもの、けどなかなか出来ていないもの」が完全に一致しているんだよなあと。

「忙しい」を言い訳にはできないな。といつも思うのですが、これってなかなか難しいですよね。
前の会社で働いていた頃は、毎日脳みそと体力を120パーセント使い切って帰ってくるので、何かをやろうという気にはなかなかなれませんでした。

今は逆に時間が有り余っています(笑)。
働くの嫌いじゃないから、「暇が嬉しい」とも思わないのだけれど。
ありがたいことに時間があるので、
ピザを一から作って万能かまどで焼いてみたり、

いちご狩りに行ってその苺で大福や苺サンドを作ったり…。

こういうのをしている時、すんごく心豊かな気持ちになれます。
「豊かだな〜」という感想は、私にとって最上級に良い感想。
「豊か」ってお金の多さや物の多さでは測れない本人の心の基準なんだと思うんです。
もちろん目に見える形での成果を豊かと感じる人もいるし、それも良いと思う。

でも私にとっては、こうして季節と一緒に過ごす時間が何よりも豊か。
これを大切にできるかが私の人生の鍵なのかもなと、最近そう悟りました。

その価値観が一致しているから、こんなにも人生フルーツに惚れているのだと思います。
人によっては「これは映画なの?」「よく分からない」というかもしれませんが、全ての喧騒から離れた先にあるあの生活を、映画館で味わうあの時間ってすごく贅沢だなと思うのです。

映画館自体、非日常だし。
だから映画館に足が向く回数は、割と私のストレスメーターと一致していたりして。

そんな時に話の展開を深く考えなくて良い、ただそっと心に寄り添ってくれる映画って良いなと、私にとって初めてのドキュメンタリー映画である「人生フルーツ」を観た時思いました。

それからドキュメンタリーものも観るようになって、新しい世界が広がった気がする。
いくつになってもそんな出会いができる映画ってやっぱりいいですね(^^)

さて、これを読んでどうしようもなく「人生フルーツ」が気になったあなた。
私の言葉じゃこの魅力が全然伝わってない気がするので、ぜひ公式サイトご覧くださいませ(笑)

そして!なんと!鹿児島の「ガーデンズシネマ」では、(もう何回目だろう)アンコール上映をしています。なうですよ。なう!
もうすぐ終わりそうなので、気になったらお早めに!
私ももう一度見に行きたい\( ˆoˆ )/

ファンとしては嬉しいことに、小さな上映会など各地のイベントでもたまにこの映画のタイトルを見かけます。どこかで「人生フルーツ」という単語を見た時になんとなくこのブログを思い出して頂ければ。

そして、こういう豊かさもあるのだと感じて頂ければ^^

ご参考までに