鹿児島の5月の郷土菓子「ちまき(あくまき)」作りに挑戦!




鹿児島で「ちまき」というと、大体の人が思い浮かぶのがこの茶色い塊。大学で県外に出て、初めて中身が白い「ちまき」の存在を知り、驚きました。

「ちまき」または「あくまき」と呼ばれるこのお菓子は、鹿児島では5月の節句ごろに作るのが定番となっています。とはいえ、若い人が作ることはほとんどなく、うちではおばあちゃんが作って持ってきてくれます。道の駅とかでは「◯◯おばあちゃんのちまき」なんて名前で売っていたりします。

竹の皮に包まれていて、開けたらこんな感じ。切ってきな粉をつけて食べます。

おばあちゃんにとっては毎年たくさん作って、親戚縁者、近所の人に配って交換するのが楽しみになっています。そんなおばあちゃんですが、手伝う人や一緒に作る人が少なくなり、「大変だし今年からはもう作らない…」とこぼしていました。

それがすごくもったいない気がして、「だったら一緒に作ろう!」と我が家が手をあげました。というわけでちまき作りに初挑戦!とはいえ、思っていたほど簡単じゃありませんでしたが…。

とにかく下準備が大変!

やり始めてからすぐに思いました。こりゃ大変だと。とりあえず、下準備に下準備をかさねるのです。

  • 固い竹皮と格闘〜!

おばあちゃんが山からとってきてくれた竹の皮を水につけて柔らかくして、洗って干して、切って畳んで…。

「なんでわざわざ固い竹皮なんか使うんや」と何度思ったことか!折りたたんだらしばらく置いて、かたをつけます。この竹皮の中に米を入れるので、とても大切な作業なんです。

  • 餅米を「あく(灰汁)」につける

「あくまき」と呼ばれるゆえん、餅米を一晩ほどあくにつけておきます。時期になるとスーパーや道の駅なんかであくの入ったペットボトルを見かけるようになります。おばあちゃんによると、このあくの取り方、浸け方によって味が変わってくるんだとか…。

  • 竹皮に米を詰める

それが終わったら、畳んでおいた竹皮の中に餅米を入れていきます。均等に入れないと偏ってしまうし、入れすぎると膨らんだ時にこぼれてしまうし…。簡単そうに見えてとても難しかったです。

最初私と母でこの作業をしていたのですが、後でおばあちゃんにコツを聞いてびっくり!途端にやりやすくなりました。やはり経験と知恵に勝るものはない…。

下準備は1、2日かかるので、本当に大変。おすそ分け用も作るとなるとそれだけ量も増えるし、おばあちゃんはすごいな〜とずっと思っていました。

いよいよ当日!煙との戦い!

もはや下準備が多すぎて、何が「当日」なのか分からなくなってきました。いよいよ餅米を煮ていきます。圧力鍋でできますが、今回は毎年のおばあちゃんのやり方と同じ、火で煮ていくことにしました。

火の陣取り方、ブロックの積み方など、どの工程でもおばあちゃんのやり方に「なるほど〜」と感心してしまいました。
缶にあく巻きを入れ、あく(灰汁)を入れ、がんがん煮ていきます。2、3時間かかり、これまた大変でした。髪が!めっちゃ煙のにおい!

しばらくしたら上下を入れ替えてまたぐつぐつ煮ていきます。途中パンを焼いて遅めの朝ごはん、終盤は魚を焼いてそのまま昼ごはんに。

ぐつぐつぐつぐつ煮て、煙と熱さと戦ってようやく完成〜〜〜!!おすそ分けも十分な量ができました。

大変でしたが、とても楽しくて、おばあちゃんってすごい!!と改めて思った1日でした。おばあちゃん世代では当たり前だったことが次第に行われなくなって、「もったいないな」と感じる今日この頃。

少しでもたくさんおばあちゃんと話して、一緒に作業をして、全てとはいかなくても、なにか大切な部分をしっかりと受け継いでいきたいなあ。