【技能実習生への日本語教育】外国人が勉強する日本語文法って?




日本語講師を始めて1年が経ちました。今までやっていた仕事とは全く違う分野で、勉強しながら教える毎日でしたが、気付けば1年。

日本語講師をしていると、日本人から「私にも日本語教えて!」と冗談っぽく言われることの多いこと!笑

この1年、「どんな仕事しているの?」と聞かれ、「日本語の先生」と答えると、「私も日本語からやり直したい!教えて~(笑)」と言われます。もちろん冗談って分かっているんですが、時々「日本人に向かって授業をしたらどうなるのかな…」と思ったりします。

だって、やっぱり、日本人が普通に話しているだけで、外国人から見たら「すごい」んだもの。

「私も日本語からやり直したい!教えて~(笑)」という文ひとつとっても、「やり直す」という難しい語彙を知っているし、「~たい」の文法を使えているし、友達相手だから「です」「ください」を抜いたくだけた表現を自然に使ってる。それを間もなく、ナチュラルスピードでやりとりしてる。

それだけで、やっぱりすごい!

外国人が学ぶ文法って?

例えば大体の日本語学習者は日本語の動詞をまず「ます形」で覚えます。「食べます」「書きます」「行きます」など…。基本が丁寧体だと失礼には当たらないし、私が教えている実習生もみんな最初は「ます形」です。

それから食べます→食べて(て形)→食べない(ない形)→食べる(辞書形)→食べた(た形)…などいろいろな活用を学んでいきます(※活用を学ぶ順番はテキストによって様々です)

なので、友達言葉の方が分かりやすいと思って、「もうご飯食べた?」と聞いても、そこまでの活用を習っていなければ「食べます」という言葉なら知っていても、それが「食べた」とは結びつかずうまく答えられない子が多いです。そういう時は、「もうご飯食べましたか?」と「ます・ました」と語尾を変えて聞いた方が分かりやすいんです。

また、形容詞の活用も同じです。「りんごは赤くて甘い」と形容詞が2つ続く時は、語尾が「い」の形容詞は「赤い→赤くて」と「い」を消して「くて」をつける。「元気でにぎやかな人」と通常「な」で接続する形容詞は「元気な→元気で」と「で」になることを教えます。

教えていてパズルをしているみたいな気分になる時があります。高校時代古文を勉強しながら文法をバラバラにして訳していくのが「パズルみたいだな~」と思っていたのですが、まさにそれ。

彼らにとっては、「たべます」が「たべる」になっただけで全く知らない言葉になります。実際「食べます」と言えばすぐに分かるのに、「食べる」と言われただけで「たべ…る…?」と頭の中で必死に「たべる」という言葉を探している様子。

慣れてくるとすぐにそれが「食べます」の活用だと分かるのですが、日本に来てすぐの子たちはなかなか厳しいです。

毎月何十人もの実習生を送り出していますが、働く先ではもっと厳しい現実が待っているはずです。技能実習生と受け入れ先の日本人。どちらも気持ちよく働けるように、外国人が学ぶ日本語の実態を少しでも伝えていけたらなあと思っています。

本日のまとめ
日本語学習者は動詞を「ます形」から始めることが多い!
うまく通じない場合は「ます・です」の丁寧体で話してみましょう^^