【ベトナム暮らし】この世界の共通言語は英語じゃなくて「笑顔」だと思う




きっとこの世界の共通言語は
英語じゃなくて笑顔だと思う
福笑い/高橋優

ベトナムにいる期間、この言葉に何度納得したか分かりません。前も書いたように、ここでは英語が通じません。私も英語を話せないもんで…。

でも、にこっと笑えば相手もにこっと笑ってくれるし、相手が笑っているとこっちも安心できます。そんなことがあるたびに、脳内でこのフレーズがヘビーローテーション(笑)

1番この曲が脳内再生されるのはホテルのオーナーのおじちゃんとのやり取りです。
私が滞在しているホテルは、職場のすぐ隣の好立地。しかし、観光地ではないので、宿泊客は全員ベトナム人です。そのため、土日でないと他のお客さんはいません。おじちゃんはのんびり余生を送りながら、たまにくるお客さんに宿を提供するというスローライフを送っています。

そんなスローライフを送っていたおじちゃんのもとに、見たことのない人種が現れました。

私(日本人)です。

おじちゃんはホテルをしているのに英語が全く話せないくらいなので、本当にベトナム人しか来ないのだと思います。

なんせベッドがめっっちゃ固いんです。(ベトナム人は激カタがお好き)私は2日目でベッドの上に座るだけでも痛くなり、今は2つ折りにした毛布を2枚重ねてその上に寝ています。

逸れましたが、

きっと外国人は初めてです。しかも3ヶ月だなんて。

おじちゃん大ピンチ!

ベトナムのおじちゃんは結構気さくで、言葉通じないのに「よぉ姉ちゃん!」みたいな感じで絡んでくるんですが、このおじちゃんは恥ずかしがり屋さんでした。

そのため、最初はめっちゃ警戒、というか戸惑っていました。

幸い学校が近いので、何か要望があれば私は学校の人に伝え、おじちゃんも学校の人に伝え…って感じで生活が始まりました。

暮らしてきて早3ヶ月。

今、おじちゃんと別れるのがすごく寂しいです。

言葉は分からなくても、最近はお互いジェスチャーでなんとかなるようになってきました。

おじちゃんが鍵を指差せば、「あ、これからおじちゃんは出かけるから中から鍵をかけといてってことか」(ホテルは基本私しか泊まっていないので、ホテルのメインとなる玄関の施錠も私がやる時があった)と分かったし、

夜ご飯食べて帰って来てもう外に出ない時はおじちゃんに「ただいま」って言いながら頷けば、おじちゃんもベトナム語でなんか言って頷いて施錠してた。

南京錠用の小さい鍵のかけ方もコツがあって、できるまで何回も教えてくれたなあ。

たまに私がまだ外にいるのに中から鍵がかかっていて、玄関叩くと、おじちゃんは走って来て開けてくれた(可愛すぎない…?)。

ある時から洗濯機の上にティッシュペーパーが袋ごと乗るようになると、「掃除はたまにしか入らないから、必要なら取ってねってことか」と分かりました。ちゃんと袋の中のペーパーが少なくなればおじちゃんはまた新しいのを補充してくれていました。

私が部屋から出て来なかったり、帰りが遅かったりすると心配して学校の人に電話していたおじちゃん。具合が悪くて寝込んでいる時も電話していたそう。(私的には部屋まで来てコンコンってしてもらって良かったけど、そこは恥ずかしがり屋のおじちゃんらしい)

だから、快復して元気になったら真っ先にロビーに下りていって、おじちゃんに「元気になったよ!」って言いました。そしたら、おじちゃんも嬉しそうにベトナム語で何か言いました。

お互いがお互いの言葉が分からないので、いつもとっさに出てくる母国語で話してしまう(笑)

すると、おじちゃん…

コーヒーをくれました!「わー!ありがとう!」(「ありがとう」のベトナム語は覚えたのに、結局日本語)

なんかもう泣きそうになった。

このコーヒー抱きしめようかと思った。

いつもおじちゃんとうまく意思疎通がとれると「ふふ、なんだろう、この奇妙な2人生活…」と温かい気持ちになります。

最初はガンガン警戒していたけれど、なんだかんだ好いてもらえて、心配もかけてしまって、見守ってもらえている感じがとても嬉しい。誰も知り合いがいなかった異国の地でそんな存在が増えてただただ嬉しい。

なーんだ、やっぱり言葉の壁って薄いじゃん。って思う。

あー、寂しいなあ。何かお礼がしたいけど、おじちゃんって何が好きなんだろう。

そもそもおじちゃんの名前なんだろう…。